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流星ワゴン あらすじとネタバレ 6話 忠さんの後悔と感想

健太の母親が 今はもう再婚していて
子供まで生まれていることを 知っていながら

健太に現実を見せてしまった忠さんの行動を罵倒する一雄が

忠さんに放った残酷な言葉

『父さんはもうすぐ死ぬんだ!』

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忠雄(香川照之)が現実世界で今にも死にそうな状態にあることを
とうとう本人に明かした一雄(西島秀俊)

激怒のあまり 言ってはいけない最後の一言を言ってしまった・・・・

死の淵でなにか大きな後悔を抱いた忠雄の
やりなおしたいという強い思いが生み出した生霊…

それが一雄の旅の中に現われた若い忠雄なのだ

死んでしまった後の魂はどうなるのか 誰にもわからない

もうすぐ死ぬかもしれないと感じた本人の魂は
肉体を離れ 生霊となり 何かをせずにはいられなかったのだろう

後悔を消せないまま現実の忠雄が死んでしまえば
生霊の忠雄は永遠にこの世をさまようことになる

それを知った忠雄は
この時代の自分と接触しようと広島県福山市・鞆の浦の家へ向かう

 しかしそれを知った橋本(吉岡秀隆)は一雄に忠告する

この時代の老いた忠雄と若い姿の忠雄
出会うはずのない2人が出会えば 時間の流れにゆがみが生じ
すべてが元に戻されてしまうと

これまでのやり直しの旅も無かったことになると知り
一雄は大急ぎで忠雄を止めに走る

これまでのやり直しの旅・・・・・

少しは良い方向にやり直せているのだろうか?

美代子が また新たな借金をしていることを一雄はまだ知らない

何度やり直しても やり直す前の悪い状態に
何か強い力で引き寄せられるように戻ってしまう

良い方向に向かいつつあると信じている一雄にとって
全てが元にもどることは 悪夢に引き戻されるということだった


 
鞆の浦・永田家の前で
72歳の忠雄が秘書に囲まれて車を降りた

老いを感じさせない 迫力ある風情だ

そこへ生霊の忠雄が近づく…が
すんでのところで一雄と健太(高木星来)がそれを阻む

 この時代の忠雄は一度倒れている

しかし頑なに検査を受けることを拒んだ

その結果
後にガンが発覚した時にはもう手遅れだった

“あのとき検査を受けておけばよかった”…

それが自分の死の淵での後悔だと言う忠雄は
一雄にこの時代の自分を説得しろと言う

 しかし 一雄は現実の忠雄とは長く口も聞いていない

ふんぎりのつかない一雄が家の前で躊躇していると
澄江(倍賞美津子)と智子(市川実和子)がその姿を見つける

6年ぶりに実家へ足を踏み入れた一雄は 72歳の忠雄と対峙するが…


人生なんて そう簡単にやり直せるわけがない

仮に 過去に戻ったとして
過去の たった一つの小さな出来事を覆したなら

現在の悪い出来事が無くなるのではなく
現在の全てが違ってしまうということなのではないか

これからの将来を 良い方向に導きたいのなら
過去を変えることではなく 今からを変えるしかないように思える

しかし それも充分に分かっていながら 
今現在が変えられないのが人生というものだと思う

過去を変えれば こんな今は無かっただろうと考えることは
愚かしいことではないか


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